カフェポタリスト

忠臣蔵のカフェポタリストのレビュー・感想・評価

忠臣蔵(1910年製作の映画)
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日本映画黎明期の監督、牧野省三による忠臣蔵映画。
これまでより30分以上長い、74分に拡大されたマツダ映画社版での上映。
トーキー版で、浪曲士による口演から始まり、何人かの弁士の活弁が入る。
移動撮影のない時代、内匠頭切腹、赤穂城明け渡し、立花左近、
南部坂雪の別れ、等の芝居や講談の名場面が固定カメラで撮られる。
驚いたのは「ベニスに死す」の音楽で知られるマーラーのアダージェットが
使用されていたこと。

さらに京都の骨董店で発見されたという50分に及ぶフィルムも上映、
既存フィルムとのダブりは少なく、この二つを合わせると
90分以上の長篇になりそう。