ラブラドール

マイ・プレシャス・リストのラブラドールのレビュー・感想・評価

マイ・プレシャス・リスト(2016年製作の映画)
3.7
引きこもりがちな19歳の女性が前向きに生きようと頑張る姿を描いた作品。
アマプラで配信されていたので鑑賞してみました。

ハーバード大を飛び級で卒業できるほどの頭脳を持っているものの、人付き合いが苦手。嘘をつくことや不道徳なこともできない。
自分からみると素直でとても魅力的だとは思いますが、きっと実生活では色々な人に誤解され、自然と引きこもりになってしまったのだと思います。個人的には、こういう女性には魅力を感じるのですけどね。

そんな彼女に人生を変えるきっかけを与えようと、セラピストのドクターが彼女がこなすべきタスクのリストを作り、それを1つずつこなしていくストーリー。

リストの項目を1つずつこなしていくうちに少しずつ変わっていく彼女の姿が良かったです。メイクも段々と変わってきて。
色々と元気をもらえる作品ですね。

それにしてもアメリカ人はサリンジャーが好きなのですね。
自分も高校生の頃に「ライ麦畑でつかまえて」を読みましたがイマイチ合いませんでした。口語調の訳が合わなかったのかと思い、何年も後に村上春樹訳の「キャッチャー・イン・ザ・ライ」も読みましたがやっぱり合いません。本作に出てきた「フラニーとズーイ」は読書家の彼女が一番好きな本というくらいですので相当いい作品なのかも知れませんので、近いうちに読んでみようと思います。

本作の一番最後のセリフとそれを聞いた彼女の表情・・・観ていて口元が緩みました。
元気ももらえて心もほっと温まる良い作品ですね。