自分を特別だと思い、誰も彼をも下に見る。
常に上から目線で、わけもなくなぜか偉そうに振る舞う。
ああ、こういう人って現実にもいるよなあ、と思った。
当然ながら、そんな彼女はちっともかわいくない。
だけど、リストをクリアしようと努力し、必死になって奮闘する彼女が次第に可愛く見えてくる。
彼女が頑張れば頑張るほどに、そして空回りすればするほどに、可愛さが増してくる。
しまいには彼女の可愛さの虜になっていた。
自信満々に振る舞っているいたように見えて、その実、彼女は大きな不安を抱えてもいる。
その不安を見せないように見栄を張り、体裁を整えようとするから、鼻がつく存在に見えるのだ。
でも、根っこのところでは彼女は「変わりたい」と心から願っている。
それが伝わってくるからこそ、映画はとんでもなく可愛く、愛おしいものになってるのだと思う。