arataki

罪の余白のaratakiのネタバレレビュー・内容・結末

罪の余白(2015年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

いじめや自殺など色々あるけど最終的には「ダブルバインド」に集約される。

吉本美憂の悪女っぷりにあっぱれ。
どのシーンでも涙は流さずとも、涙をためていて彼女自身の葛藤が垣間見えた。

心理戦という意味では、サキが終始優勢のように見えて、カナの父は心理学者という立場にしてはポンコツのように感じるが、最終的には「行動心理学」でサキへの復讐を果たす。
谷村美月(役名忘れました。すみません。)が毎日同じ時間、同じ場所に車を止めることを知った上で、またサキが恐れているのは警察でも学校でもないことを突いて、命がけの手段に出る。

ここからは個人的な仮想だが、サキがあそこまで女優、そして「映画」にこだわる理由は家庭環境にあるのではないかと。
女優として映画に出れば海外にいる両親に見てもらうことが出来る。実はそんな子どもらしい理由を抱えていたんではないかと感じた。(あくまで想像)

個人的には谷村美月が演じた役がキャラクター的に一番面白かった。
弱点を突かれた上での行動がかっこよくて好き。
arataki

arataki