ピンフまんがん

エール!のピンフまんがんのレビュー・感想・評価

エール!(2014年製作の映画)
3.8
この映画は「コーダ あいのうた」のリメイク元ということもあって、今年になって急に注目された感があります。家族構成や職業に若干の違いはあるものの、大筋な流れはほとんど同じになっていて、こちらのほうも十分に感動に値する内容でした。歌声が良かったですね。そして耳が聞こえない人目線での演出、この作品でもじっくりと堪能することが出来ました。
個人的にはこの映画で一番感じたことは日本との文化の違いです。フランスは実は農業国でもあるんですが、農業の仕事でも普通にオシャレで、障害者系でもびっくりするほど悲壮感が無いというこの雰囲気。障害者といって誰も特別視するわけでもなくみんな普通に生活をしているのが印象的でした。日本では、偏見などありませんよとみんな意識しているのですが、なぜかそういう人がいる周りの雰囲気って悲壮感が漂っていますよね。変に刺激しちゃいかんという本能が働いてみんな避けるんです。そういうことをなぜか考えさせられましたね。