フランス語の美しさに浸れる映画。それはセリフも歌も。
日本で言えば北海道の酪農家の娘が才能を開花させて東京で活躍する話だろうか。あれ?どっかで見たような…
題材はありきたりかもしれないが、主演のルアンヌ・エメラの演技と歌は素晴らしかった。音のないデュオの演出なんかもお見事すぎる!
そして、かなり風変わりの家族だったけど、彼らの対話と苦悩には共感しまくりだった。
聾唖者だからひたすら守らなきゃ、じゃない。彼らだって普通に生きてるし、生き続けるために工夫と努力を積み重ねる。
そして、娘の人生を自分たちなりのやり方で応援する姿に涙が出る。
父親が喉に触れながら、ポーラに歌わせるところは名場面!
そして、クライマックスのオーディションで青春の翼を熱唱する場面も、旅立ちのラストシーンも爆泣きだ。
場面の展開が粗かったり、中盤の話の進みがだるかったり、恋愛は余計だったりするけど、大満足の作品。
しかし、性に対する描写がオープンだと感じるのは日本人だからだろうか…