ダイヤモンド

エール!のダイヤモンドのレビュー・感想・評価

エール!(2014年製作の映画)
3.0
聴覚障害を持つ父母、弟と暮らす高校生ポーラ。これまでずっと、彼女は家族の代弁者として生きてきた。そんな彼女もそろそろ自分の将来というものに思いが及ぶ年ごろ。苛立ちが募る。
そんなとき、コーラスの授業で”自分自身の声”に気づく。しかもその声は、聴く者を魅了する天賦の声。

障害者と共にあった家族だからこそ、互いに助け合い、補ってきた。それはとても素晴らしいこと。でもいつしか家族は、”唯一の健常者である”ポーラの人生まで束縛していた。

”きっと僕は大丈夫 そう答えると ママはうなずき パパは無理に笑う”

コーラスの発表会で父母が娘の”声”を聴くシーン、またオーデションのシーンはとっても感動的。

ちなみに、わたしたち日本人がフランス人に抱いている”知的でおしゃれな生活”ではなく、あけっぴろげな日常が観られます(笑えます)。