水、光、風など、自然を表現するのに、写実的ではなく渦巻きなどの記号を用いていて、見ていて面白かった。
ラストの、登場人物たちがこれまで抑えこんでいた感情を解放させるシーンも圧巻だった。
妻との別れを乗り越えられない男が、残された幼い子供達と共に生き抜く力も無く、海を呆然と見て過ごす様子や、母親が突然いなくなり、父親は自分をきちんと見てくれない長男が妹に辛くあたる様、息子と孫が心配だけど煙たがれている祖母。人物描写も丁寧でわかりやすかった。
子供向け作品なので、そのまま救いのない現実を過ごすのではなく、妖精との不思議な体験、母親との再会によってハッピーエンドになるので安心して見られる。…父親はネグレクトのように思えたから、アニメでよかったなと思った。
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「セルキー」って何だろうとWikiを見たら、日本でいう「羽衣伝説」みたいだった
