牛猫

ソング・オブ・ザ・シー 海のうたの牛猫のレビュー・感想・評価

2.9
アイルランドに伝わる神話上の種族セルキーを題材に、人間とセルキーの間に生まれた兄妹の冒険を描いた話。

絵本のような可愛らしい映像と、海を舞台にした幻想的な世界観ということで、絶対好きなアニメに違いないだろうと思って観てみたけど、意外なほどハマらなかった。
基となる神話に馴染みがないせいか、話が全然入ってこない。ストーリー展開もゆったりとしていて、千と千尋とかトトロとかのジブリ作品を混ぜて薄めたような感じ。途中何度か寝そうになってしまった。
途中に出てくる妖精たちとか、悪役のフクロウ魔女とかも登場が唐突すぎて完全に置いてけぼり。一応オープニングの語りでサラッと触れられていたみたいだけど。
あとフクロウ魔女と兄妹のおばあちゃんのキャラデザが似ていたのはなにか意味があったのだろうか。

母親がいなくなってからの妹に対する兄のやさぐれっぷりも執拗な感じがして受け入れ難い。一応主人公なのにそれをカバーできるほどの魅力もない。

最後に何故かハッピーエンド的な感じで終わっていたけど、結局お母さんは何者だったのか、何故いなくなってしまったのか、なんの説明もないので消化不良。

唯一アザラシと飼い犬は可愛くて癒された。しかし、少し便利に使いすぎじゃないか。
犬1匹で海を超えてくるのは無理がある。
牛猫

牛猫