2017.04.04鑑賞。
筆を折った紀行作家が、友人の葬式で一念発起してアパラチアンロードを走破しようと目論む。旅の相棒は、大の親友とは言えず、足手まといとしか思えない悪友。無事に走破できるのか！？
老人主人公のロードムービーの失敗例。全く、感動もなにもない。合成カットも目に余る。
主人公が旅立ちたい気分はわかる。青臭く、無謀と妻に唾棄されるほどの動機。その動機で話をつくるのであれば、妻を説得させるほどのエピソードを準備すべきだ。
そして、悪友。とくに、悪友とのエピソードは想像の範囲内におさまるレベルで、旅に何か大きな刺激や転換を与えるほどのものになっていない。物足りない。
最後に、レッドフォードがどんなに老いぼれたといえど、まだカッコいいままだ。それが残念。旅を経て、圧倒的に「自分の甘さ」を叩かれまくるような、そんな状況に追い込まれず、せいぜいがちょっとした崖から落ちたり、熊と遭遇するといったエピソードに留まる。
