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ビギニング オブ トイレの花子さん イジメから始まる物語のbibliophageのレビュー・感想・評価

2.9
花子さん役の女の子、池上花衣は乃木坂以前の生田絵梨花さんですね。決して上手では無いのですが好感を持ちました。おかもとまりさんっておわらいの方なんですね。何か影のある先生役でお笑い要素はゼロです。影の理由もよくわかりませんでした。

冒頭のシーケンス、白黒で始まります。どこかの寂しげな団地を車で走っている。夜の誰もいない学校の体育館を走って逃げる女の子。トイレへ逃げ込む。追いかける黒の衣服の女性。手には赤いスカーフ。(白黒ですが)トイレからドアを閉める音。女性、トイレへ向かいドアをノックする。「はーなちゃんあそびましょ」乱暴にドアを叩く。女の子、必死にドアをおさえる。静かになる。見上げるとドアの上から黒い手が…、そして女の子のブローチ。ブローチから、転校生のブローチへ。そしてカラーに。この間、女の子の顔は花から下しか写っていないので、誰なのかは謎になっています。このシーンはわくわく、どきどきさせてくれます。この映画で白黒は過去の場面を示していることは後からわかります。転校生は3人の女の子にいじめられて、いじめっ子が一人づつトイレで消えていくって話。

いじめの要素はタイトルの割りに薄いです。花子さんのビギニングはいじめでは無いですね。過去のトラウマ、家族の問題、もっと言えば父親の問題でしょう。
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