ボロロボ

ラン・オールナイトのボロロボのレビュー・感想・評価

ラン・オールナイト(2015年製作の映画)
3.6
アマプラに加わったようなので鑑賞。

これにて【セラ監督×リーアム・ニーソン主演】タッグシリーズを(ひとまず)コンプリート!

いい意味で予想を裏切らない、主に一夜で展開していく王道アクションサスペンス with 家族愛。ハードボイルドやフィルム・ノワールの香りも。
ストーリーが進むにつれ、ニューヨークの舞台装置が移り変わっていく展開はなかなか面白い。

リーアム・ニーソン演じる主人公:ジミーは一線を退いた殺し屋らしく、冒頭では飲んだくれのダメな奴でタフさやキレもの感を全く感じさせない。タッグシリーズの他作品とは些か異なる趣。
エド・ハリス演じるマフィアのボス:ショーンは主人公の雇い主であると同時に友人でもあり、主人公が酒に溺れて腐っていても優しく接して面倒見がいい。ビジネスにおいては、今となっては背伸びせず堅実さ優先。

二大スターの対決に期待が高まるが、エド・ハリスはちょいと迫力不足だったように思えるのと、中盤参戦のコモン(殺し屋)、終盤ちょい顔出しのニック・ノルティ(主人公の兄)といった豪華脇役のせいで、やや対立軸が薄まってしまうのはちょっと残念。
コモン、いいポジションなんだけどなあ、唐突感が拭えない。
ニック・ノルティ、「エンド・オブ・ステイツ」での役を彷彿とさせるw ご年齢と相まって今後はこういう役回りになるのかしらん。

主人公が過去に背負った重荷をもっと描いてくれた方がよかったかも?
「ジョン・ウィック」のじいさんバージョンと言えるかもしれませんw
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