たかた

真昼の死闘のたかたのレビュー・感想・評価

真昼の死闘(1970年製作の映画)
4.5
原題『Two mules for sister Sara』が非常にセンス良い。分かり切ったことだけど、コスチュームが如何に映画的装置であるか一目瞭然な作品。尼僧姿でタバコやウイスキーを嗜まれると、思わず歓喜してしまう。シャーリー・マクレーン恐るべし。ロバをペシペシ叩く姿も愛らしかったです。
ロングショットがシネスコで切り取られていて、それがビスタサイズに変化した途端に活劇に入る、とまあ痺れる導入。加藤泰を思い出した。
サラが「ロウソク屋さんが知ってるって」と言うカットの前後。さらっとしてるけど、こういった省略を見ると、緻密に演出してるんだろうなと嬉しくなる。シスターの肩を借りてダイナマイトに狙撃→橋から落下する機関車→砂煙に包まれる高架下→煙が捌け映される2人、このシークエンスも凄まじいけど、サラが矢を引き抜くところなんかも素晴らしい。何回も見たけど一向に分からない。
ほんと楽しい作品で最高。音楽もグッドでした。
たかた

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