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リトル・バード 164マイルの恋のmochikunのレビュー・感想・評価

3.2
ブルーバレンタインの製作陣がうんたらかんたら〜とパッケージに書かれていたので借りてみました。

ここの感想をざっと見て、評価が低いことに一定の理解は出来ますが、そこまで悪くない映画だと思うんです。別に逆張り感想を書こうと思っているわけではなく、本当に悪くない映画だと思っているんですね。

まず主人公のリリーも彼女なりに苦しんでるんですよね。なんとか自分を取り巻く環境から抜け出したくてフラストレーションが溜まっている。ただし、ココじゃない何処かへ行けるのならどんな手段も厭わない、ってほどじゃないんです。そこに彼女の弱さがあったりします。飛び出したいのに飛び出せない弱さ。
また、彼女はお母さんのことを忌み嫌う理由として、お母さんの中にある自分の大嫌いな部分を見てしまうからだと思うんです。どうしようもない男を好きになってしまうところなんて、まるで鏡を見ているような気持ちになるんでしょう。大げさに言えば、彼女は母親から譲り受けた遺伝子を呪っているのではないでしょうか。

そんな彼女の親友であるアリソンこそ、ダメダメな女の子だな〜と僕は思うんです。リリーもダメだけどアリソンの方がどうしようもない。なにしろ、ダメな女の子と一緒にいて、自分もダメになっていくんですから。
僕に言わせてみれば、アリソンこそ救いようのないバカなんです。

僕は主人公の二人の少女が30代になったときの映画を見てみたいですね。それくらいこの二人には悪い意味での因縁が感じられました。あと、ラッキーOPI見れます。
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