minorufuku

ブリザードのminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

ブリザード(2011年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

登山サークルの9人の大学生たちが吹雪で遭難してしまう。なんとか山小屋にたどり着いた彼らだが、内1名が死体で発見される。そのメンバーは刃物のようなもので刺された形跡があって…という話。
主演は柳楽優弥と夏帆。他に知ってる出演者はAAAの與真司郎。

元々は1話10分の携帯サービスのドラマ全12話を、一本にまとめた作品。
その方式であるが故に、10分ごとにストーリーをひと段落させて、なおかつ次話への引きのエピソードを入れる必要があったようで、それを繋いだものを連続で観るとものすごく不自然にぶつ切りされている感じだった。
視聴者の興味を持続させる目的で毎回衝撃的な事実や謎が掲示されるのは面白かったのだが、映画として観た場合は全体の構成が悪く、伏線を張らずにいきなり新たな情報が出てくる印象だった。いわゆる「後出しジャンケン」状態。クローズドサークル内での9人のドラマにして各人を掘り下げれば良かったのに、途中で新たな人物が登場し、しかも大した役割も無いので、物語上、邪魔な要素となっていた。登山サークルの独裁者なリーダーの無能さも相当不快だった。脚本としてはあまり上手く無いかなあと。真犯人はキャストの構成でなんとなく読めてしまった。

ストーリー的には、救助を呼ぶために2名を選んで下山させるというくだりで、危険な役目をくじ引きにするのもどうも納得しづらいし、そのくじの中に女性メンバーを混ぜるのも異様に感じた。まあ、山小屋内に殺人犯がいるかも?という危険性はあったけど。あと、最後に真犯人が「全て計画どおり」みたいなこと言ってたが、全然その犯人の力で犯行が遂行されたようには思えなかった。偶然にたまたま上手くいっただけのような。

とはいえ、感覚的には週刊連載のミステリーを読んでるようなワクワク感があって、観ている間は続きが気になる内容で、とても楽しめた。

大学のサークルはこういうドロドロの恋愛模様で実は仲があまり良くないところ多いよねー。
minorufuku

minorufuku