実写版が不評だったのか、未だにDCEUには登場していないグリーンランタン。
でも今作を見ると、キャラと世界観が充実していて本当に面白いシリーズなんだなと思うよ。
今作はハルジョーダンは既にグリーンランタン隊のベテラン。
クローナなるヴィランが反物質の巨人として復活となり、エメラルドナイト達が戦うという話。
…なのだが、クライマックスのクローナ戦までは、ハルが新人のアリシアに各グリーンランタン達のエピソードを語るというオムニバス的な内容だ。
先ずは初代グリーンランタンであるアブラに関する話。
反物質宇宙の悪と戦うためにガーディアンオブユニバースが結成され、希望の光の力を宿した指輪を授けられた戦士4人。その中の1人アブラは只の秘書官だったが、戦闘の最中にランタンの使い方を知り、初のグリーンランタンとなる…という話。
続いて鬼教官キロウォグがまだ新人だった頃の話。
鬼教官にしごかれる中で優秀ながらも反発もするキロウォグ。だが敵に勇猛果敢に戦い死んだ教官の姿に真意を悟り、自らも厳しい教官となる。
このエピソードを見るとアメリカの兵役の姿そのものという感じがするね。ハルも空軍パイロットだし、アメリカの兵役に対する考え方が良く表れてると思う。
続いてライラを紹介。
かつてお姫様だったが、王様に変わり彼女がグリーンランタンに選ばれたので王族のメンツが丸つぶれ。暴走した母星の争いを止めるためにライラは父親と戦う。
これは肉弾戦バトルの描写が見事。ジャーマンスープレックスまで出るぞ。
そして助っ人に現れたグリーンランタンがもードックみたいな顔だけ人間（笑）
モゴに関する話。
宇宙の荒くれ者が、絶対勝てないと言われたモゴに挑戦する話。モゴの居る惑星に来たら、惑星そのものがモゴだったというオチだ。
シネストロとアビンサーに関する話。
かつてハルに指輪を託し死んだアビンサーと、ハルの盟友シネストロとの友情を描いている。
「お前顔色悪いぞ」ってのはギャグなのか？？？
そしてクライマックスでクローナが復活。惑星並に馬鹿でかい相手に苦戦するも新人アリシアの機転と、モゴの登場で一気に巻き返すぜ。
外注先として今作は4℃が制作に関わっているらしい。作画レベルの高さも納得。
