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マルメロの陽光のmilagrosのレビュー・感想・評価

マルメロの陽光(1992年製作の映画)
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これは画家の「失敗」を描くとともに、彼が捉えきれない現実の光に、映画はいかに迫ることができるか、つまり映画の映画。そして、同じく「失敗」を繰り返してきた、エリセの自画像でもある。

マルメロの周りに集う人々は多国籍で、立場もバラバラ。彼らが一本の木を、果実を通してつながっていく。あの腐っていく果実の隣で新しい実が成るとき、映画は世界の真実を確実に捉えた。
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