自然と人工の美が入り乱れ、美しい色彩に美しい黒。
「映像美」という言葉は映画を語る際に用いられがちで、しかも大抵はストーリーなど他の要素が微妙な時の言い訳のように使われるので、あまり使いたくない言葉だったけど、この映画においては使わざるを得ない。
かと言ってそれ以外の部分に見どころがないのかと言われるとそうではない。
血族か教えかの選択を迫られた隠娘が、血族のピンチに立ち上がる、という韓国の時代劇なら、10週くらいかけてやりそう(その後、10週くらい隠娘をめぐるドロドロの恋を描く)なストーリーを、1時間45分ほどに収めている。
紙の人形の種明かしも面白い。
とか何とか言うが、いかんせん眠くなるのは避けられないよね笑
綺麗すぎるし、静かすぎるし……