TaiRa

あした晴れるかのTaiRaのレビュー・感想・評価

あした晴れるか(1960年製作の映画)
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メガネっ娘萌えの古典。芦川いづみ可愛くて5割増し。

石原裕次郎が青果市場から飛び出して、トラックの荷台でスーツに着替えるオープニングのノリがなんか良い。めっちゃポップ。軽い。ご都合主義な偶然が頻出する出会いの描き方も、映画の乱暴さが出ていて楽しい。主要人物たちが次々と偶然出会う。黒縁メガネのインテリ女史な芦川いづみが最上級キュート。アンリ・カルティエ=ブレッソンの『決定的瞬間』がどうとかロバート・キャパがどうとか言ってたかな。忘れたけど。スクリューボール・コメディのヒロインとして100点。ウソ泣きしながら生脚チラリと舌ペロリが可愛いじゃんか。芦川いづみかアンナ・カリーナくらいしか似合わないよ、ペロリ。飲み歩いてへべれけな芦川いづみも良い。酔い方リアル。東京探訪の過程もそれとは関係ない時もやたらに移動をしていて、しかも速い。スクリューボールの芸術点は忙しなさだった。後半はなんだか暗黒街モノ風味で、テンション変わってた。ハワード・ホークス風味の詰め合わせ?ヤクザの拷問が地味だけど痛そう。安部徹怖い。救出に向かう一団とのクロスカッティング、電車音の入れ方で焦らせる演出。野菜ファイトの無駄な長さ。オチが猛獣でなるほど。
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