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ボンベイのdm10foreverのレビュー・感想・評価

ボンベイ(1995年製作の映画)
4.0
【シリアスなインド映画】

学校の授業でさらっと習った「カースト制度」というものを生々しく実感できる映画でした。日本人が考える「身分の違い」なんて生易しいものではなく、本当に「違う人種」もしくは「違う動物」それくらいの差を生まれたときからつけられてしまう。本人の努力や資質でどうにかなるものではないということが、まざまざと見せつけられる。

主演のマニーシャ・コイララがとにかく美しい。インドの女性が世界一美しいのではないかと思わせてくれるほど美しい。そして彼女が見せる演技が素晴らしい。身分に、そして時代に翻弄されながらも、自分を信じて強く逞しく生きていく彼女の姿に涙が溢れた。

日本人の「インド映画」に対するイメージは、ラジニ・カーントに代表されるような『極楽マサラムービー』かもしれないが、これもリアルなインド映画として一見の価値はあると思います。というか、インド人がカースト制度を題材に作ったから意味がある映画だと思います。ちょっと長くて重いけどぜひ見てほしい逸品です。

それでも腰が重いと感じるなら主演女優のマニーシャ姉さんを見るだけでも価値はあります。それくらいこの映画の彼女の美しさ、存在感は群を抜いています。
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