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A Film About Coffee ア・フィルム・アバウト・コーヒーのar1shiのレビュー・感想・評価

4.1
この手の生産者にフォーカスしたドキュメンタリーは間違いなく好き。

"時間や労力を考えると安すぎる金額です"

"その作り手やお店を今後も利用したいなら
その対価を払う選択をする事が大事!"とか

"良いものは手間がかかるのだから値が上がるのは当然の事"とか

本間に当たり前の事やけど、どうやらわざわざうったえないとちゃんと理解されない時代になったんやなーと改めて思った…。

物量も価格も安定供給できる事が一般的に需要あって、その為に遺伝子組み換えされて作られたり…そんな中から特徴や個性がある物は生まれないって話。

私の母型の実家は農園なので、物量や価格の安定供給の面での話を聞く事がある。
農業なんてお天気や災害に左右される博打みたいなもので、しかも生き物である野菜たちはほったらかして勝手に育つものではない。
もちろん明日にはできる物作りではない。

暑い日も寒い日も雨の日も風の日もちゃんと育つように手間暇かけて育てる。

それがどんなに体力と精神力が必要か私は一般の人よりは近くで見てきた。
だからどの業界もだけど、目先の利益で価格の均衡を保てなくする人を見るとすごく残念に思う。そんな理想論だけではどうにもならない時もあるのは重々承知だけどね…。

でもそうならない為に、だからこそお店のブランディングって大事だな〜とも思った映画だった。

映画の中で出てきた日本の2店舗。
どちらも拘りを貫いてて本当にかっこよかった。やっぱりなんでも五感を使って体験する場所が一番大事だしこれからも守られてほしいなーと思う◎
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