コーヒー豆の流通から消費までを優しく追いつつ、生産者やロースター、ブルーワーの情熱までを綺麗な映像で追ったドキュメンタリー。
農園の方が初めてエスプレッソを飲んだ時の表情が、なんとも心に響きました。
サイフォン、ドリップ、エスプレッソ、エアロプレスと足早に網羅しつつ、それぞれのコーヒーに対するスタンスが見えて興味深い。今は無き大坊珈琲さんの佇まいに、コーヒータイムのしわあせをジワジワと感じました。
「おいしいコーヒーの真実」とはまた違う、ポジティブな部分も写しています。スペシャリティコーヒーやフェアトレードが広まってきたせいもあるのだろうか。
「喫茶」という至福の奥に、溢れんばかりの情熱や、更には問題が含まれることを教えてくれる。
次飲む一杯が、豆の色だけではなく見える映画。