DJりん

クーパー家の晩餐会のDJりんのレビュー・感想・評価

クーパー家の晩餐会(2015年製作の映画)
3.8
クライマックスがとても綺麗で思わず笑みが溢れてしまう作品。
まず中盤からラストにかけてそれぞれの登場人物達に動きがあるのがとても良かった。
お互い色々思ってる部分があって、それは勿論愛情だけではなく、嫉妬とかちょっとしたそういうマイナスの感情からくる憎しみとかもあるけれど、やっぱり根っこの部分では大切に思っているというのが家族だよなと改めて思った。
親はどうしたって早く子供に幸せになって欲しいから、その気持ちが前に出過ぎてしまう時はあると思う。
けれどあまりにそれが強すぎると、子供はうんざりするし、次第にそれが重荷になってしまうこともあるからこういった部分のバランスって凄く難しいよな…って改めて思った。
夫婦の問題に関しては子供に集中している期間が長過ぎて、しばらく向き合わずにいると、気付いたらもう昔の様には戻れなくなっていたというのも、夫婦あるあるなのかなとなんとなく想像できた😅
ただ本当にクリスマスをテーマにしてるだけあって、そこは文句のつけようが無いくらい素晴らしい出来だった。
でも少し欲を言えばもっと早めに晩餐会のシーンを始めて欲しかった。
まあ晩餐会とかその後を引き立たせる為に必要な尺ではあるんだろうけれど、晩餐会までの前半部分は正直退屈というか、作品の世界に入り込めないなと感じる部分が結構あった。
しかし上でも触れた様に晩餐会が始まってからの流れや、特にラストの締め方が素晴らしかったのでこの評価にした。
こんな感じで、見ると思わず笑みが溢れてしまうしクリスマスにぴったりの中身なので、気になっている方は見てみてもいいんじゃないかなと思った作品だった。
DJりん

DJりん