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クーパー家の晩餐会のodyssのレビュー・感想・評価

クーパー家の晩餐会(2015年製作の映画)
3.0
【クリスマス・イブの騒動】

クリスマス・イブに、クーパー家の4代にわたる一家親族が集まり、ディナーを楽しむことになっていた。しかし家族はそれぞれに問題を抱えていて・・・

一家の人々の抱える問題をそれぞれに描き分け、それでも夜には一堂に会して、悩みを抱えながらも一緒に食事をするまでのごたごたや複雑な事情などを映し出した一種のオムニバス映画。

老人の孤独や、離婚寸前の中年夫婦や、片思いの相手にうまく近づけない若者などが出てくるが、一番の中心になるのは一家の長女エレノア(オリヴィア・ワイルド)が空港で偶然知り合った青年ハンク(エド・ヘルムズ)にクリスマス・イブだけ恋人のふりをしてほしいと頼み込むエピソードだろう。その結末がどうなるかは予想がつくが、彼女は民主党支持者で無神論者で軍隊嫌いなのに、青年は軍人で共和党支持、おまけにキリスト教原理主義者という極端な設定。まあ、笑えるけれど、こういうカップルって映画でもアリエネーなんじゃないかなあ(笑)。

こういうお話の定番で、一家で飼っている犬がユーモラスな役割を果たしている。

全体として見ると、ありがちな設定が多くて、またエピソードの落としどころも微温的だめど、見て悪い気持ちになる作品ではないので、★は3つにしておきましょう。
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