ちょこばなな

クーパー家の晩餐会のちょこばななのレビュー・感想・評価

クーパー家の晩餐会(2015年製作の映画)
3.5
家族の日常を見ているだけなのに面白く、気付いたら最後まで観ていた。
1人1人の心の声が聞けるので感情移入しやすい。

"クリスマス?その日だけ幸せになろうと皆必死になる日か"
"休暇?うわべだけの近況報告をして言い訳をして…"
"本当の自分を隠して型通りの人間を演じて、社会に適応しようとしてどんどん孤独になる"
所詮家族なんて形だけのもの、親が望むような娘にはなれなかったと思っている、劣等感を抱えて生きている人には、エレノアやエマの言葉に深く共感出来るのではないだろうか。

"変えるのは場所じゃなくて自分だ"
"大事なものは目の前にあるのに"
バッキーおじいちゃんが呟く言葉に、はっとさせられる。
ルビーが自分の言葉で自殺未遂?したと知って掌を返したような態度をとったところは納得いかないが。
エレノアがシャーロットの望む子になれていないと感じる経緯といい、個々の背景が描き切れていないのが惜しい。

アンソニー・マッキーがすごくイケメン。
ルビーの子供時代の子役の子の、お母さんがリバースした時のリアルな演技とシャーロットが笑いをこらえる為に口チャックするところがチャーミングで好き。