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人魚に会える日。のpherimのレビュー・感想・評価

人魚に会える日。(2015年製作の映画)
3.6
沖縄の高校生女子&男子が、基地問題を真摯に語り合うマジメ系かと思いきや、Coccoが不意に現れてからの離陸に驚かされる。

神=心のうちで滅びゆくものへの希求がCoccoに象徴されて生じる推進力は圧巻。この圧あってこそ活きる、供犠めぐる後段の飛躍が放つ昏い煌きに戦慄した。


また神的な供犠をめぐる語りや人物の対照構図含め、国立新美術館で観た山城知佳子《チンビン・ウェスタン『家族の表象』》(↓RT)が想起され。犠牲に供されているものが何を暗喩するのか、それは表現なのか表出なのか。

山城知佳子《チンビン・ウェスタン『家族の表象』》@国立新美術館:
https://twitter.com/pherim/status/1193702351208452096
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