服部だった何か

天使が消えた街の服部だった何かのレビュー・感想・評価

天使が消えた街(2014年製作の映画)
3.5
サスペンスやミステリィを期待して観たら全然違った、という点で満足出来んかった人がひょっとしたらある程度居るのかもしらん。
そしてある程度そういう人が居るのであれば監督としては無念やろう。

というのもこの作品は序盤でサスペンスを期待させ、犯人は誰なのかと興味を抱かせ、いやそうじゃない、そうじゃない映画だってええやないか。という部分へと向かう、これを敢えてやってるんやと感じたからや。
実際の事件を元にした作品を作ろうとする映画監督が主人公、というこの映画もまた実際の事件を元にした映画。文章にするとなんやこんがらがるな。
犯人どうこうとかそういうものではなく、映画監督が主人公であり人間や人生を主軸とした作品なんやけど個人的には割と好感触やった。作中でも何度も出てくるダンテの「神曲」「新生」が重要な意味を持つ。
ただ如何せん込み入った構造なもんでとっちらかってる感は否めへん。

トップモデルであるカーラデルヴィーニュに関してはPANでのちょい役なんかよりよっぽど輝いてたしスピードのシーンでは得意の(?)変顔が途轍もなく魅力的やった。

監督の仕掛けはかまへんのやけど、もうちょっと物語に緩急があって欲しかったかなと思う惜しい作品やったわ工藤。