くぅー

天使が消えた街のくぅーのレビュー・感想・評価

天使が消えた街(2014年製作の映画)
3.5
あの2007年のペルージャ英国人留学生殺人事件を題材にした作品ゆえに、興味津々で鑑賞し・・・映画化のために自ら現地で取材する映画監督の視点で語られるスタイルに、ウィンターボトム監督は巧みだなぁと。

で、実際に事件の容疑者裁判も二転三転しており、過剰なマスコミの反応等、それらに同調する様な展開を見せ・・・単なる大衆的なサスペンス仕立てにしたくない映画監督の苦悩が描かれるのだが、ある意味リアルかも。

そんな中で、天使の様な女性達が現れ、各々のやり取りが印象的なのだが・・・掴み所が無いままの余韻を残して終わるので、好き嫌いは別れるでしょうね。

そう、はたして誰が天使だったのか?という疑問・・・良くも悪くも後引きますね。

なお、キャストでは、ダニエル・ブリュールが流石の安定感のある主演ぶりで・・・ケイト・ベッキンセールトーマスも存在感をきっちり出してるが、やはりカーラ・デルビーニュの美しさが印象に残る。
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