KY

スター・ウォーズ/最後のジェダイのKYのレビュー・感想・評価

3.9
確かにライアン・ジョンソンが好きな、ストーリーを何度もひっくり返す展開を求めすぎた結果、登場人物の行動動機がぶれたり都合よく動きまくって酷いことになっているのは否定できない。かなり酷い。

ただ、エピソード456の時代の価値観のまま続いているスターウォーズそのものへの問題提起を現代的な価値観でするアイデアはもっともだとは思う。撤退という選択、ジェダイとシス自体をなくすという発想は必然的に向き合わざるを得ない。

そもそもスターウォーズ自体がアメリカンニューシネマの暗い結末の価値観をひっくり返した当時の気運をもっとも反映させた映画と考えると、いつまでも善悪の戦いと血筋の物語に縛られるのはスターウォーズ的ではないとも思うので。

ただ、シナリオは酷い。
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