yatayata

スター・ウォーズ/最後のジェダイのyatayataのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

スターウォーズってこんな薄っぺらい話と薄っぺらい絵面でしたっけ?
ep1、ep7にあった躍動感、ワクワク感もなく、ep5、ep2にあった美しく切ないキスシーンはフィンとローズのそれには見られず、ep5にあったダースベイダーの告白の衝撃もなく、残念な事にスターウォーズで初めて眠気を催した映画でした。
レイは特段これっといった修行をしないままなんか強くなり(そもそもルーク呼びにいって帰ってきてスノークとあっただけと言う説も)、前作でライトセーバーを使う事の出来たフィンはただ走り回されるだけの道化となり(成果としてはキャプテン・ファズマを倒しただけ。キャプテン・ファズマもあんな倒され方するなら前作で退場させとけよと)、ポーは目の前しか見ずに仲間を犠牲にするただの熱血感に成り下がり、BB-8は窮地に都合良く現れるだけ。カイロ・レンは唯一アダム・ドライバーの存在感で魅せられるが、結局厨二病的なキャラは克服できず。
新しく登場したDJ、ホルド提督は何となく白と黒の間のグレーなキャラを出したかったのかも知れないけど、正直デルトロとローラ・ダーンの無駄遣い。ローズはもう中国向けにアジアキャラ出しました的で最後まで魅力を感じられず。
旧作までのキャラも、前作でハン・ソロをなくしたチューバッカはポーグと戯れてるだけ、C-3POについては赤のショルダーから元の姿に戻ったというのに、ただそこにいるだけの雑な扱い。
あと、ライアン・ジョンソンの前作「ルーパー」もそうだったのだけれど、スターウォーズにしてはちょっとバイオレントに過ぎないかと。直接血を描くような事はしてないけど、スノークの近衛兵達とのバトルでのレイの倒し方は完全にダークサイドに堕ちたシスのそれではないか。(あと、バトルシーンでなんかそれっぽくスローモーション使うのも興醒め)
ルークとレイアのシーンはさすがに見所ではあったけど、いくらなんでも
フォースが無敵の力になり過ぎちゃいないか。
言い出したらキリが無い程完全に脚本が破綻していて、フォース、ジェダイ、シスというキーワードだけでスターウォーズを名乗ってるとしか思えない。そして、カイロ・レンがいうように古くさいジェダイ、シスが無くなるのであればそれはスターウォーズと言えるのだろうか。
ルークが話の上では姿を消し(まぁep9でも出てくるだろうけど)、レイアがリアルで亡くなった今、今回のキャラ達だけでep9を引っ張っていくことが出来るのか甚だ不安である。
ディズニーはマーケティング的には大成功しているかもしれないけど、ep9以降も続くとされるスターウォーズ正史はホント勘弁してほしい。
あと、なんだジョン・ウィリアムズはもうダメなのか?
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