ドント

スター・ウォーズ/最後のジェダイのドントのレビュー・感想・評価

4.0
大変面白かった。レイは伝説のジェダイ、ルークに協力を求めに行き、カイロ・レンは偉い人にいじめられる中、台頭するファーストオーダー軍に反乱軍が追い詰められていく。
そりゃあまぁ説明台詞多すぎるな?とか、それを先に言っておけよ!とか、フォーステレフォン急に出てきたじゃん?とか、レイいきなりうまいことやってるな?とか気になるところは沢山あるのだけど、あとさすがに詰め込みすぎて長いとは思うのだけど、そういうのを吹っ飛ばし、ついでに古いものも吹っ飛ばしちゃう明るさと興奮と物語が詰まっていた。
光と闇の照明、塩の星が削れると赤い土が飛ぶ赤と白などコントラストの強い映像がとてもよい。有機的な繋がりはほとんどないのに平行して進んじゃうそれぞれのストーリーのその雑さがむしろ心地よい。もちろんカイロ・レンのダメっ子ぶりも愛おしく(機敏を描くもうワンシーンがあったらなおよかった)、新しき「弱い」敵として素晴らしい存在感。
全体に、よいことも間違いも犯した古きものが、無謀で経験の少ない若者たちの“踏み台”となっていく物語になっている。師として弟子を導くことのは大変なものなのだなぁ。ルークの顔、殊に瞳が、暗い前半から後半驚くほどに綺麗に澄んで見えるのも印象的。よいものを見ました。SWでこれだけ楽しませてもらえるとは思わなかった。
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