ふたば三十郎

スター・ウォーズ/最後のジェダイのふたば三十郎のネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

テーマ的に旧シリーズとは完全に決別した作品。

主人公のレイは、ルークの娘でも高名なジェダイの末裔でもなく、今や無縁墓地に眠るただのケチな小悪党の娘だった…

師匠と弟子以上に、親と子という血の繋がりをテーマにした流れをぶった切り、本作では“特別でない者”がフォースを覚醒させたのだとハッキリ示す。

そう、ルークの言うとおり、フォースがジェダイだけのものなんて、おごり以外の何物でもない。
生まれや育ちは関係なく、あらゆる人に可能性が秘められているのだ。

ラストもいつもの全員集合の引き画で終わりかと思いきや、さらにシーンが続く。
奴隷の少年がジェダイへの憧れと反乱の決意を胸に夜空を見上げるラストシーン。
その手に握られたちっぽけなホウキは、なんと少年の手に吸い付くように触れずして握られたもの。
そう、彼もまたフォースの担い手なのだ…


やっぱり主人公は特別な誰かであってほしいって思うけど、そうじゃないって踏み込む製作陣の勇気は凄い!
万人に受け入れられるかは別にして(笑)

いやあ、面白くってIMAXで観た次の日に吹替版を観に行った(笑)
それで気付いたんだけどね、少年が手をかざしてホウキが浮いて吸い付くの。

ちなみに、ルークは水島裕でなく島田敏だったけど、メディア的にはこっちが正史みたいね(渡辺徹バージョンは黒歴史)。

無駄遣い感満載のベニチオ・デル・トロに、炎のアクバー提督、飛ぶレイア姫、特攻かますローラ・ダーン姉さんに、さらに天童よしみまで出てくるなんて、お腹いっぱいですわ。

次回作はまたJ.J.監督に戻るらしいけど、これでやっぱりレイは選ばれし者でしたって展開になったら、怒るで!しかし!
☆☆☆★★★