狭須があこ

スター・ウォーズ/最後のジェダイの狭須があこのレビュー・感想・評価

4.2
疲れて寝不足の時にこんな長い映画見てしまって、不安だったけど全く寝なかったです。面白かったわ。
賛否両論の作品ですが、私はスターウォーズ歴2年のにわかなんで完全に賛成派

前作はスターウォーズの続きっぽさ、ルーカスっぽさを重視してて、「あぁ今スターウォーズ見てるな~」ってカンジだったんですけど、今作はスターウォーズを下地にして結構冒険してました。「スターウォーズの面白いとこ使って面白い映画を作るぞ!」ってカンジ

カイロレンが「間違いなくダークサイドに落ちる人間だった」という意見と、「そんなことわかんなかった」という意見は恐らくどっちも正しいし、キャラクターの内面の話がこんなに多いスターウォーズは初めてじゃないだろうか。
若者たちの勇敢さ、繊細さ、愚直さ、若者たちのお話が目白押し

とにかくデイジーリドリーがスゴイんですよね。見栄も意地もない対等の言葉をかわすレンとの二人のやり取りを、息をのんで見守ってました。
このシリーズで一番好きなのレイかもしれないわ。

スターウォーズって元々世代交代の物語ですけど、キャストが本当に入れ替わろうとしてるこの節目に、こんなに丁寧に、大胆に世代交代をはかってきたのがめちゃくちゃ好印象ですね

だってもうルークが完全に「伝説のおっさん」なんですもん。
前作はまだ「かつての主人公」だったのに、今作はもう若者たちに圧されて、もうただの重要な脇役なんですよ
今まで積み上げてきた我らのお馴染みスカイウォーカー神話を蹴っ飛ばして、完全にレイの新たなる物語にしちゃったんですよ

まぁ、でもさぁ、どうせルーカスじゃないんだから、私は恐る恐るルーカスもどきを続けるよりいいと思うんですよね
よくも悪くも私たちはこの主人公の交代のなかで、「ルーカスのSW」が終わる瞬間を見たんだと思います。

まぁ自分が生きてる間くらいは「つづき」を見たい気持ちもわかるけどさ~
それをやり続けるとこの物語はきっといつか行き詰まるじゃん、血縁関係とかで…。

だから私は新鮮でいいと思った。これからのスターウォーズ、楽しみです。
イヤな予感がするか?
しないね!!!
狭須があこ

狭須があこ