みずけん

スター・ウォーズ/最後のジェダイのみずけんのレビュー・感想・評価

3.6
「革命的な映画だ!」という賛成派と、「スターウォーズに対する冒涜だ!」という反対派できっぱり評価が分かれる異色の映画。

今までのスターウォーズを破壊しそれをメタ的に捉える描写などハッとさせられる部分は確かにあるが、フォースの描写やローズという完全に不必要なキャラクターなど「本当に大人が作った話かこれ?」と思うようなメチャクチャな展開があまりにも多い。誰にも精査してもらってない脚本の草案をそのまま映画にしちゃった、みたいな感じ。

真面目に咀嚼するのも馬鹿らしい映画で、映画の内容以前に制作側のゴタゴタ具合が垣間見えてしまう。肥大に膨れ上がり小回りの効いた身動きができなくなってしまうという事態はどんな組織にでも起きるわけで、もちろんそれはディズニーも例外ではない、というだけの話。

映画の歴史を振り返ると20世紀フォックスの「クレオパトラ」、ユナイテッド・アーティスツの「天国の門」など約束された名作が思わぬ悲劇に終わってしまう所謂「映画災害」は何度も起こってきたわけで、それがたまたまスターウォーズでも起きてしまった。ファンには納得がいかないだろうが。
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