サムカワ

スター・ウォーズ/最後のジェダイのサムカワのレビュー・感想・評価

3.0
なんだこの不思議な気持ち!


「フォースの覚醒」において、過去作への配慮、ファンサービスを過剰なまでに徹底させ、尚且つ新世代の展開に圧倒的期待度を持たせることに成功し幕を開けたスターウォーズ ニュージェネレーション。

それは僕が、これから過去の呪縛から解かれ、思いっきり新たなビジョンを発揮できるという 胸の高鳴りを次作へ向けた2年前の冬でした。

そんでもって本作
蓋を開けてみると………。


割と終盤近くまで、かなり不満がハンパなかった。所々怒りさえ感じるようなところも。

まるで自分が今観ているのはスターウォーズではないかのような感覚に、何度となく陥りました。


本作からの新しい要素はどれもこれも「コレジャナイ感」を内包し、フラストレーションが溜まる一方。

とくにポーグが嫌いです。

イウォークのように戦えるわけでもなく、ジャージャーのようなおかしみもなく、何の役にも立たない、ただ"可愛さ"を押し付けるだけのクソみたいな存在にしか思えません。

もう鳴き声聞くだけで反吐が出ますよ。
僕たちのスターウォーズがディズニーの支配下に取り込まれたことを肌感覚で感じました。


あとフォースによる意思の疎通って
そういうことじゃねぇだろ!!!


カジノ文化もさしてセンスオブワンダーを感じないし、そこでの競走馬的なあの生き物も、顔が人間味ありすぎて、感情の表現がおざなりになってませんか?


そんなこんなで中盤以降の、普通だったらガンアガりの胸熱展開があろうが、グッとくる感動展開だろうが、まったく僕の心は揺れ動かないし、感動もできなかったんです。


そりゃ"彼"の登場や、ベニ兄やんのキャラクターの面白みとか
好きな部分はありますよ。

ハイパードライブによる"ある攻撃"
あのテンポや映像美は、スターウォーズサーガの中でトップクラスに感動しましたよ。

でも、何かずっとモヤモヤするものがあって、それがもうノイズでした。

ファルコン号が狭いところ入ってくやつやれば喜ぶと思ってんじゃねぇーよ!そんなのもうやめろ!!!!


もう素人のスターウォーズファンがドヤ顔で書いた脚本みたいだよ


それでもラストのオチのつけ方というか、着地点には、なるほど!と膝を打ち、感動しました。

ちゃんとスターウォーズサーガの原点に立ち返りながら、これまでのスターウォーズの呪縛を本当の意味で取っ払い、非常に開けた幕引きをしてみせたなぁと。

3部作の2作目らしい、特攻精神に富んだ一本だったなぁとつくづく。

だからどんなに文句があろうと、どんなに嫌いな要素があろうと、これはこれでちゃんとスターウォーズの歴史に名を刻むに相応しい作品であることには間違いはないなって。


本作をみてわかったのは、
スターウォーズに若きクリエイターが集結することで、まったく新しい要素が加わるわけで、僕はそれはどんなものでも大歓迎!
そう心では思ってたけど、
やっぱ「これはスターウォーズ的にどうなのよ」と
ある種の懐古主義というか、老害野郎的発想は僕の中の根っこの部分に根付いていて、新しいものへの耐性ができてないんだな〜って。


「スターウォーズ 最後のジェダイ」を観ることで自分と向き合えましたよ。そういう意味でありがとう。