くりっきー

スター・ウォーズ/最後のジェダイのくりっきーのレビュー・感想・評価

1.0
SWシリーズを大金かけて万人受け作品にしたパロディ映画。という評価しかできない最低最悪の駄作。

STAR WARSは一言で言えば【スカイウォーカー家の物語】だったはず。

そもそもSTAR WARSの根幹にあるのは、スカイウォーカーという少年ジャンプ的な要素を含んだ圧倒的主人公の存在のはず。

フォースの意思によって生まれたアナキンという圧倒的なポテンシャルとジャンプ漫画もびっくりの主人公補正を持った主人公。

大切なのは【フォースの意思によって生まれた血統】のはず。

その彼を中心とした彼とその一族の物語であるはずが、今作は(前作からとも言えるが)、『誰だって主人公』といういかにも万人受けする理想論を唱え、これまでのSTAR WARSをぶっ壊した稀代の駄作と呼べる。

ドラゴンボールに例えるならヤムチャが魔神ブウを倒すほどのレベルだ。

STAR WARSには、世間に媚びて『全員を主人公にする』必要性なんてものは全くいらない。そんなことをしなくても既に作品としての圧倒的ポテンシャルで全世界にファンを作っているのに…

前作から不快だった『とりあえず黒人使ってます。人種差別してません。』という位置付けでしかないフィンに加えて『アジアのファンも引き込みたいからとりあえず出しました』感満載のローズ。

ジャージャービンクスばりにヘイトが大量発生しているローズをむりやりフィンとくっつけようとするフジテレビもびっくりの視聴率一桁ドラマ並の展開なんて開いた口が塞がらない。

終いには今シリーズの主人公の血統が明かされるシーンで絶句させられる。(このシーンは場面的にはまだ嘘である可能性も残っているが)

書き出したら不満ばかりできりがないので、細かいところをあと二つだけ。


そもそも最初の『爆弾投下作戦』って、宇宙空間の出来事なのに【投下】ってできるんですかね?重力ってあるんですかね?そもそも宇宙空間で『落とす』なんて感覚が存在してるんですかね?それなのにレイアはばっちり宇宙空間に浮遊してるし…宇宙って何?って感じでした。

そしてタイトル『最後のジェダイ』。これは、視聴者に向けたメッセージだったのではないかと想像しています。作成者からの『お前たち(視聴者)の期待しているジェダイとか言うルーカス時代のヒーローの物語はもうおしまいだ。これからは、金儲けのために万人受けを目指し、多くの人に嫌われない作品を作っていきます。これまでSTAR WARSの世界観に没入していたみなさん(ジェダイの気持ちになっていたみなさん)さようなら。』という視聴者をバカにしたメッセージにしか思えませんでした。

次回作は惰性で見ることになると思いますが、バイオハザードファイナル以上に駄作になると思います。
くりっきー

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