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スター・ウォーズ/最後のジェダイのsoumaのレビュー・感想・評価

2.0
始めに今回はかなり長文です。
良ければ、一読ください。


う〜ん…
これ評価するのめっちゃ難しいのだが。
フォースの覚醒は、ルーカス作品のオマージュが多すぎた印象だった。
しかし今作は、これ本当にSWかなってくらい、SWのイメージからかけ離れている。
もう一度見たら、違う感想になるのかもしれないけど。
個人的な感想だと
脚本がかなり荒く、過去最低のSWだった。

とりあえず気になった点をいくつか。

1.B級映画のような始まり
とってつけたような臭い感動シーンからEP8は始まる。
爆破装置をぎりぎりでキャッチしたりと
B級映画のような過剰演出で過去最悪のスタート。


2.コメディシーンがやたら多い。
ちょっとした皮肉や戦いの中で生じる
偶発的な笑いならありだと思うけど
露骨に笑いを取りに来るシーンが多かった。
まったくおもしろくないうえ、映画の腰を折っただけ。


3.突然のフィンの恋愛要素。
これマジでいる???
主要メンバーではあるけど、演出も唐突で雑だし。
特に、今回フィンがほぼ活躍してないのがそれを余計に感じさせてしまっているのかも。
あれだけ尺を使ってハッカー探しに行ったのに失敗し
突然出てきたキャラに裏切られ
見せ場が捕まった後のバトルくらい。
今回のフィンに魅力は皆無。


4.場面転換の少なさ
EP8は、反乱軍がファーストオーダーから逃げ切ることがシナリオのすべて。
作品の時間が長い割に場面転換が少ない。
スターウォーズはさまざまな惑星が出てくるのも魅力だと思うので。
カジノの惑星があったとかいうかもしれないけど、発想が貧弱だよね。
金持ちと貧困層の光と闇とか、どこにでもあるありふれた設定。


5.ルークの引きこもってた理由が…
これ、みんな納得した???
自分の弱さを棚上げして、引きこもってるようにしか感じなかった。
強いフォースに恐れたって、なんで???
その説明があまりに足りてなかった。
ルークが身を隠した理由は今作のとても重要な要素だったんじゃないのか!!!
レイは、ルークから修行した描写がほぼなかったし。
教わる前からよっぽどルークより強くない?笑
個人的に、修行も剣術も鍛錬していないレイがここまで強いのが前作から歯がゆい。


6.フォースがただの超能力に
レイアの宇宙からの帰還はSWシリーズ過去最悪のシーン。
スノーク戦のフォースの使い方を絶賛している人がいるが
フォースは本当にあれでいいのか??
あれじゃ、ただの超能力や魔法の類。
フォースは、バランスではないのか。
フォースは、あくまで感覚的な能力であって
フォースそのものが戦闘を決定づける要素であって欲しくなかった。


7.主人公レイ
レイの成長がまったく描かれていないことの不満がやばい。
ソロを目の前で殺したにっくきカイロ・レンといちゃつき始めたときは
なんだこのクソ展開はという感じ。
今作を通してレイが成長した要素は皆無だった。


8.ファースト・オーダー
スノーク
キャプテン・ファズマ
ハックス将軍
こいつらの魅力ゼロ。
敵側の主要キャラが全員咬ませ犬以下とかどういうことだよ。



この映画で唯一良かった点は、ルークvsカイロ・レン。
ルークが長い間フォースを断絶していたのにあれだけのことをやったのは、さすが伝説のジェダイ!!



3部作の最後に向けてのステップという立ち位置の映画なのかもないけど
これでハン・ソロとルークがいなくなって
完全に新しいメンバーでエピソード9へと続くので
新スターウォーズをしっかり着地させて欲しい。

ただ、ここまでレイ対カイロ・レンの構図が強い割に
二人の関係性がわりと希薄なのが気がかり。
いままでの3部作目としては
エピソード3では、アナキン対オビ・ワンの師弟対決
エピソード6では、ダース・ベイダー対ルークの親子対決
となかなか因縁深い対決となっているのに
レイ対カイロ・レンは、まさに正義対悪という構図で
わかりやすい反面、平凡すぎる。
やたらレイの親の話をしていたので、これがエピソード9への伏線になってたりするのかな。
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