Kou

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けのKouのレビュー・感想・評価

4.6
※追記したので再レビュー

(罫線部下までネタバレなしです)
イオンシネマにて初回上映での鑑賞。
SW展でも思ったけど、SWファンが
いっぱいいる時の劇場の雰囲気好きだなあ。
スーツで仕事サボって来てるおっちゃんに
いかにもな感じのオタクだったり
老若男女、皆がそわそわしてるあの感じ。


ネタバレなしで言えることは、いつものように
いや、いつも以上に最高でした。

EP7、8で見せたレンの未熟さやレイの出生など、
前作での不満点を全て解消してくれた本作。
旧三部作で描かれた友と、そして親子の愛の絆。
新三部作で描かれたジェダイとシスの運命の戦い、
そして軽快なセイバーアクション。
そんな二つの世代の魅力を継いだのが今作。
面白くないわけがないですよね❗️


迷ってる人!絶〜対!劇場で観た方がいい!
笑って泣ける最高の冒険活劇です。
(劇場では皆スンスン鼻すすってました(笑))
これまで楽しませてくれて本当にありがとう❗️
フォースと共にあらんことを!

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皆さんはSWのどこが好きですか?
世界観? 音楽? キャラクター?
もちろん自分は、今挙げた全部好きですが
本作を観て改めて好きになったのは
SWの主人公、スカイウォーカーが皆持っている
(人間らしい弱さ)でした。


まず、プリクエルではアナキン。
フォースにバランスを持たらす者として
予見された彼はみるみるうちに成長していきます。
でもその成長に、心は追いついてなかった。
戦争が彼を完全に変えてしまった。
与えられるはずの愛を与えられなかった。
つまり、アナキンは愛に弱かった。
でも「母を、パドメを救いたい」という
優しい想いが、弱さが、自分は好きでした。


次にオリジナル。ルーク。
ジェダイとして未熟で精神も幼いルークは
まさに人間らしい弱さに溢れてます。
ジェダイの掟からすればジェダイらしくもなく
(らしくないからこそ、誤ちを認め、新しいジェダイへ継承させることができた)
フォースの修行だって中途半端。
でも彼の未熟さ、純真さがあったからこそ
父をダークサイドから戻すことができた。
元凶のシディアスを目の前にしても
父を信じ、セーバーを投げ捨てる
彼のまっすぐな思いが、自分は好きでした。


そしてシークエルではレン。
EP7、8からも分かる通り、彼は弱く、幼い。
自分の精神をまともにコントロール出来ず、
仮面で顔を、心を隠している強がり者。
そんな彼がレイと、ハン・ソロの
力を借りて立ち上がるのです。
(あのベッタベタにベタなシーン大好き。世界一ずるい「I know.」とか、セーバーを投げ捨てるとことか。カイロ・レンからベン・ソロに変わる印象深いシーンですよね)

もっとも偉大なジェダイのうちの一人の名と、
宇宙一ならず者の英雄の名を継いだベン・ソロは
自分にとって大好きなキャラクターの
一人となりました。


遠い昔、はるかかなたの銀河系のお話なのに
弱さがあって、人間味のある身近さ、ギャップ。
それがたまらなく好きなんだろうなと
改めて思いました。もちろんスコアは満点です❗️
今まで楽しませてくれて本当にありがとう😁


(おまけ)
ファンの中では賛否あるみたいだけど
自分はなんの不満も持たなかった。
フォースで回復とか、シディアス強すぎとか、
叩かれるような要素もあるにはあるけど、
それって映画の中で説明していないだけで、
小説やアニメでは別にある描写だから
自分は気にならなかった。
(例えば本作、フォースでむちゃくちゃしてるけど、別に今に始まったことじゃない。古代のシスはそもそものスケールが違うし、死者を生き返らせるのも不可能じゃないからね(ダース・プレイガスは生死を操れる))


あと、高評価の理由もちゃんと述べると
スカイウォーカー家の(血縁)の物語が
(意思)の物語へと変わっていったのが
素晴らしいなって。
(劇中のフォースゴーストのルークの発言。
「君には“血縁”を超える“意志”があるはず」)

フォースに選ばれた者が戦う物語ではなく、
意思さえあれば誰にでも戦うことが出来る
というメッセージなのが熱くて好き。
フィンという1ストームトルーパーを
主人公格に置いてるのもこれのいい例で、
ほんのちょっとの勇気と仲間を持てば
あそこまで活躍できるんだよ、って。
映画を見てる僕らも決して例外じゃないんだよ
って後押ししてくれているようで。


あとは小説『ブラッドライン』との兼ね合い。
(https://millennium-padawan.com/entry/soul-than-bloodline)
超簡単にいうと元老院でのゴタゴタで
レイア・オーガナがダース・ベイダーの娘だと
銀河中に広まってしまった、というお話。

実父ダース・ベイダーから受け継いだ血は、
レイアに力を、市民に恐怖を与えましたが、
彼女はその(血縁)ではなく
養父ベイル・オーガナの「銀河を希望で満たす」
という(意思)を受け継ぎ、レジスタンスとして
戦うことを宣言するのです。


これって本作のレイと一緒なんですよね。
だから劇中でレイアは、
レイがシディアスの血縁だと
知っていても修行をつけたのです。
自分もかつて望まぬ血縁と己の意思に
苦しんだ張本人だったから。


それ知ってから観るラスト。
スカイウォーカーの娘であることを
否定し続けてきたレイアですが、
最後、レイにあることを教えます。

それは「大事なのは血縁じゃなく
自分がどんな意思を持つのか」だと。

そしてレイはその思いを汲み取り
最後にこう、名乗ります。
「レイ…スカイウォーカー」と。


ね、EP9最高でしょ?
賛否あるけど自分は「これでこそSW❗️」
という終わり方だなと思います!
ぜひ皆さんの感想も教えてください!😁


(おまけ2)
『(500)日のサマー』に憧れて
IKEAデートしてきたけど、めっちゃ面白い!😁
たしかにあれだけの種類のモデルルームあると
新婚ごっこしたくなるのもわかりますね。
ご飯はあんまり美味しくなかったけど…。
お子さんを預けてゆっくり見られる施設も
あったりするので皆さんもぜひ❗️
(オススメするの今更すぎるけど(笑))



2019年12月20日 52本目
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