いんそむにあ

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けのいんそむにあのネタバレレビュー・内容・結末

2.9

このレビューはネタバレを含みます

なるほど確かにこれは完結編である。
ただし、「ジョージ・ルーカスが産み出した物語としてのSW」の終焉なのだが。

『フォースの覚醒』で蒔かれた種が芽吹くどころか農薬を散布した挙げ句刈り取りまくった『最後のジェダイ』を受けての本作は、どうにかこうにか納得できそうな着地点を見つけるためだけに物語が進行しているように思える。カイロ・レンは「反抗期の中学生」以上のものにはなれず、やむなく死者を墓から引っ張り出してラスボスの座に据える。

最終的に明かされたレイの出自は「(闇由来とはいえ)皇帝の孫娘」であり、要は彼女はディズニープリンセスの系譜のキャラクターなのだと分かる。その彼女が懐かしい地に降り立つラストは情景の美しさに気を取られそうになるが、これは「ルーカスの血統を葬った」ことに他ならないと思う。

今後もSWは作られるだろうか?
恐らく答えはイエス。
だがそれは、ディズニーランドのアトラクションに人を呼び込むためのプロモーションフィルムでしかないのかもしれない。