けーはち

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けのけーはちのレビュー・感想・評価

3.8
既存路線に寄せ割と保守的にJJ監督がまとめたEp.7、あまりリレーする気のないライアン・ジョンソン監督の革新的なEp.8、さらに一回転してJJ監督のEp.9に逢着したSW。てんやわんやしたが結構美しい帰着を描いたと思う。何はともあれお疲れ様でした……

光🆚闇の果てしないバトル、貴種流離譚・親子相克の民話・神話的な構図に回帰する流れに加え、レイとカイロ・レンは光と闇の出自と立場を入れ替えたような鏡合わせ、最終的に中途半端な「ベイダーになれなかった男」カイロ・レン/ベン・ソロは中途半端だからこそ人間らしく泣けた。後、闇堕ちレイちゃんもっと観たかった。

過去作キャラの再登場や、既視感を誘うシーン構成、セリフの端々(「ドロイドを過小評価するな」といったくだりはグリーヴァス将軍を思い出す)という過去の遺産を生かした、最終作ならではの流れがファンには嬉しい。

ただ、もっと分かりやすくファンサービスはコテコテでも良かったんじゃないかと、物足りない感がある。レイのフォースから歴代のジェダイが出てきて何かビシッバシッとカッコ良いキメ台詞のひとつも述べて一太刀ずつパルパティーンに浴びせるとかしても良かったんじゃないか?(平成ライダーかよ)