しゅう

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けのしゅうのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

2D字幕版を鑑賞。

そもそもep8のライアン・ジョンソンばかりが「スターウォーズの世界を壊した」と非難を浴びているが、JJもep7でそれ以上に酷いことをしている。

それは勿論冒頭の字幕。あのたった十数秒で旧三部作でのルークたち反乱軍の命懸けの戦いとその果ての帝国打倒の喜びを全く無価値にしてしまう暴挙に出た挙句、帝国もどきのファーストオーダーとレジスタンスで同じ話をそっくり焼き直しに掛かる。

スターウォーズ世界が好きな人はそれでも構わないのかもしれないが、自分的には新三部作でこの争いを語り直す事に何の意義も感じられず、ましてや既に新シリーズも準備されているとの情報に「どうせまた今作の結末も都合よくリセットされるんだろうな」とレジスタンスの悲壮感たっぷりな戦いぶりにも全く乗れず。それこそファーストオーダーとレジスタンス廻りの話はいっそのこと「その頃、ポー・ダメロンは~」とか全部字幕で処理して欲しかった。

反面、自分が新三部作を見続けた唯一の理由である「カイロ・レンの魂の彷徨」を丁寧に語りきってくれたのは嬉しかった。

個人的には新三部作の真の主人公はカイロ・レンであり、彼がベン・ソロへと回心する物語にこそ今シリーズで語られる価値があると感じていたので、今作がep8からの流れを汲んで彼とその救済者となるレイの二人の関係性に話を集約していったのは、我が意を得たりだった。
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