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スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明けのmazdaのレビュー・感想・評価

4.6
はあああ本当に無理、本当に無理。好きすぎて無理。もう誰がなんと言おうと好き。
感じたことが山ほどあるのだけどまず1番に言えることは、すごく好きでしたということ。
良かったとか素晴らしかったとか高評価だとかいう言葉より圧倒的に"好きだった"という言葉がしっくりくる。好きなシーンと好きな人物、過去の好きな場面を彷彿させること。クオリティがどうこう、伏線がどうこうと語る前にまずぎゅっと抱きしめたくなるような好き度の溢れ方。

正直今作をこえる良い映画なんて山ほどある。こんなに好き好き言ってもそもそもスターウォーズのダントツは私の中で6ジェダイの帰還ということは揺るがない。
本来自分が高く評価した映画に低い評価をつけてる人がいると、苛立ちとかではなく純粋な疑問でどういう部分にそう感じたのか好奇心がわく。逆も然り。もちろんそれを聞いたところで自分の評価になびくわけではない。100人のシネフィルが胸糞と言っても好きなものは好きだし洪水ができるほど全米が泣いてもはあ?あほかの一言で終わることだってある。それらに共感することがなくても自分が感じることのなかった視点をもつ者には興味がわく。だからフィルマークスみたいな多くの人が自由に評価して共有できる映画アプリが好きだ。

ただこの映画を見終えて感じたきもちはすごく特殊だった。誰が何を感じようと激しくどうでもいいと思ってしまった。見る前にフィルマークスは開かないようにしていたけどそれは見た直後もそうだった。見た後に自分の中に強く残った感覚が忘れられず、その興奮を終わらせたくなかった。評価することよりも先に来るシンプルに好きな映画に感じる感覚だ。
なんというか例えば有名アートを五万と見たところで自分の子供が昔書いた下手くそな絵がダントツでよく見えるみたいな、思い入れというものがもつ圧倒的価値。
仮に作品の出来自体がどんなに低かろうとどれだけの数を見て時間がたっても思い出した時両手で丁寧にとって抱きしめたくなるような存在がもつ思い入れというのはその作品の裏にある奥域がはんぱじゃない。子の絵の良さはクオリティどうのの良さではなく、そういう説明に余裕で勝る好きという気持ちからくるだろう。
この映画はそういうものに溢れていた。決して満点になるわけじゃないが点数につりあわない好きなきもちというのがまれにある。好きな映画を聞かれた時、4点の映画の中にもすぐ答えたくなるような映画がある。それが"良さ"ではなく"好き"だと思う。

これまでのスターウォーズ1〜8を何度も何度も作中思い出させられた。この9のレイとカイロレンの本当の戦いにたどりつくまで、どれだけの人が基盤となっているのか。それはジェダイに限らず、レジスタンスに限らずだ。これまでの多くの人の上に成り立っている。大好きな過去のエピソードと横に並べて比べるのではなく、大好きな過去のエピソードに縦へと伸びる。
ルークの苦悩というのはヨーダやオビワンの苦悩の上に立つものでもある。その苦悩の末決断した8の最後の結果、カイロレンの中にあるベンソロという存在は以前よりさらに悩み苦しみずっと格闘していただろう。それはまるでアナキンスカイウォーカーのように。今考えればベイダーの闇というのは純粋無垢なアナキン少年がおかあさんっ子だった頃から始まっていた。カイロレンもまた、自分の中の圧倒的孤独感と母の存在の中で行き来していた。レイアの行動は母の責任に見え、苦しさと母の温かみが同時に襲ってくる。

そしてレイ。これだけ大きく血筋というのが人間性に反映してると見せておきながら、血筋を越えるものの存在を証明して見せたのが新三部作だ。だからこそこのタイトルなのだ。
8のレジスタンスのバッヂを持った最後のあの子が信じて行動した協力や、9の終盤の戦いに現れる協力者達もそう、そして何よりルークがレイを信じてとった8での行動を今作の中で思い出さずにはいられないだろう。ルークが信じたそのきもちは、6ジェダイの帰還でのルークが父を信じた時のきもちと同じものだった。やっぱりこれはルークの物語だなと感じた瞬間。
レイとレンの2人の距離感というのは私にはどっからどう見てもルークとベイダーにしか見えなかった。6が私の中で一番好きだからこそ9も同じように同じ理由で好きと感じたのだ。自分の孤独や迷いを正当化するための、レンのレイとの向き合い方というのは彼の弱さの表れだったが、その弱さに大きな変化のあった今作。もう彼の描写は最初から最後まで100点。全国のアダムファン失神。もともと好きだったけど今作でカイロレンの株爆上がり。

これまでずっと仲間の存在の強さみたいのを大きく描きたいのかと思っていたけど、さらにその上にある、どんな良き仲間や理解者がいて、同じ境遇の存在がいたとしても、結局それを乗り越え決断する時は自分1人の力だということを言いたいように見えた。
もちろんそれを越える過程にはたくさんの協力があり、一人でも強い者などいないということはこれまでなんども見せられてきた。ただそういう助けの上、導いた上にある最終的な選択というのは、いつだって自分一人なのだ。
レンの岬のシーンも、レイの耳に届く言葉たちも、8のルークも、ベイダーがアナキンに戻る時も、最後の戦いに加わった者全員に言える、ありとあらゆるシーンがそうだ。背中を押されヒントをもらい、迷い、そして全員自分の判断で答えを出した上での行動。そこに関わった協力という力は大きく、その存在がない限りたどり着けることはなかったが、結論を出すのはいつだって自分自身だ。
それはラストシーンの夜明けで、通りすがりの老婆に尋ねられた質問の回答の選択が何よりも証明していた。
言いたいことも必要のないものも山ほどあるがそれを黙らせるほどラストシーンは美しく、今タイトルを思い出せばその響きだけで泣きそうになる。
夜が明けるということは、またいつか日が沈んでしまう時がやってくるかもしれない。それでも"新たなる希望"と"スカイウォーカーの夜明け"はずっとバトンとして渡され続け、それがある限りどんな物語でも明けない夜はないと思えた。

私はあらゆる不満をひっくるめた上で今作の監督に頑張ったなあ、、と言いたい。ディズニーという強い色をもった中で存在するスターウォーズはthe娯楽映画だった。それでもそう感じたきもちがあったところで余裕で好きな気持ちの方が勝ってしまう。ルーカスを超えないことなんぞ本人が1番よくわかってるに決まっていて、越えにこようとするのではなくこれまでの作品をリスペクトして作る彼は、私たちと同じようにスターウォーズのファンだし、私たち以上にスターウォーズが好きなんだなあと思えた。だから作中のあらゆるシーンはこれまでのスターウォーズをなぞるように思い出させる作りをしているような気がした。

といってもまあこれ以上作らなくていいけどね!ずっと見ていたい気もしなくはないから結局やるなら見にいくんだけどもうまじで頼むからスピンオフ以外はやらないでくださいぃ、、、私は1-9でスターウォーズと呼びたいし、1-9の全てで1作としたい(その場合は満点)

シンプルに面白かった。あと2回は映画館で見ておきたいなあ、、今作が初のIMAXレーザーで正直見るまで何が違うんだとなめまくってたけど、チューイの毛穴までしっかり見えて開始10分スクリーンのクリアさにびびって話が入ってきませんでした、、、お金を払ってみるという価値を感じた。ゼログラビティとかああいうので見たらもうなんか溶けちゃいそう、、、


以下ネタバレあり



























とにかく大絶賛したいハンソロとベンソロが並ぶ姿。もう出てきただけでツターーっと溢れました。あれはずるいなあ、、完全に7フォースの覚醒での2人の構図そのもので、セリフに関してはほぼ一緒だったけど息子は死んだではなく、カイロレンは死んだという言葉そしてハンのI know 、、でまたツター、ツター、っと、、こんなかっこいいとうちゃんどこにいるの、、、

2つ目は何度も書くけどレイの正体を知った上で接していたルークとレイア、かっこよすぎては?ってなる。もう本当にジェダイの鏡。恐れというものと真正面から向き合っていた強さ、息子が弟子が、何よりも父が、通ってしまった道に一番近い存在であること。信じた上でのこれまでの行動というのは、言葉に表すと軽くなってしまうけど、想像してみればそんな容易く理解できるものではなく、複雑な感情すぎてどのタイミングでわかっていたのか知らないけど、8を思い出すだけでいやすごいな、、しかでてこない。もう説明するまでもないけど、真の強さをもった人にしかできないことです。レイの前に現れるルークもまた8でルークの前に現れたヨーダとかぶってしまい、もうめちゃめちゃ連らせてくるやん、、とほろり。

3度目の涙はベンソロとしてレイの元へ助けにきた姿。意見がいろいろでるのもわかるし、私もラブストーリー以外でのキスシーンは一瞬にして萎えるからお断りだけどこれは自分の運命がわかっていて表した彼なりの感謝であり、互いにあった苦しさや弱さを認め理解しあえた証。同じ孤独を抱えながらも完全に共鳴することのなかった彼等がたった一瞬だけ分かり合えた絆を表現したものだったと思うとあまりにも美しく、ルークがベイダーの仮面を外したあの瞬間に感じたような素晴らしさがあった。

ルークの持ち上げたジェット機も、3POの記憶リセットもランドの登場もルークの育ったあの家も、もうありとあらゆるシーンが今までをなぞらえていて、この一本で今までの全てを走馬灯のように思い出せるようにしたかったのかなと思うと私はこれが最後にふさわしいと言える。号泣レベルも感情揺さぶられレベルも明らかに昔の方が高かったがそれらが素晴らしいことを製作チームがわかっているから、何か特別新しいことがあるわけではないのだ。思い出した時に大好きなシーンがたくさんあり、この振り返らせるようなつくりに卒業式てきなエモさで溢れてて本当に好きでした。ありがとうすぎる。