チェックメイト

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けのチェックメイトのレビュー・感想・評価

4.0
いまさらスター・ウォーズフリークでもない自分がコメントするまでもない壮大なるスター・ウォーズ サーガの最終章。
過去作をほとんどきちんと見てないがあえてこれを見て遡って鑑賞しようと思って鑑賞。
スター・ウォーズを映画館で見るのは初めて(かつて世間の熱狂ぶりにどうもついていけなくて斜にかまえてたので)だがこれが最後ということで映画館でしかも大スクリーンに没入できるようにほぼ視界の画角がTCXスクリーンの両端に収まる距離のど真ん中で見た。ここ大事だ。宇宙物では。

キャラクターの関係を正確に把握していないそんな自分でも今作品の大筋は大ざっぱだがわかるし面白かった。迫力もあった。
フィナーレにふさわしい終わり方にまとまっているのは関心した。
アベンジャーズ(の決して悪口ではありませんそれもまた興趣です)のようなご都合主義に陥らず満足感あった。

長い間よくここまで続いたことに敬意を表したい。
ジョージルーカスの始めた銀河伝説ここに終わるというといささか寂しい気もする。
きちんと筋を通して統一した世界観で続けてきたことはすごいことだと思うしだからこそ面白さも続いたのだろう。

ただ思うのは、世界観を統一したからこそ現代ではいささか古臭い宇宙観がもうここらで継続するのは限界かなとも思う。
スター・ウォーズは決して最先端SFを目指した映画ではないがそれでも誕生してから宇宙が舞台のデジタルVFXを駆使したリアリティあふれる様々なSF 映画が発展してきた現代では冒険活劇とはいえやはり舞台装置や機械装備類などが宇宙を股に掛けるにはアナログチックに見えて陳腐に見えてしまうことも否めない。
ものごころついた頃からアベンジャーズを見て育った今の20代に果たしてワクワクして身を乗り出して食い付くほどの訴求力があるかというと疑問だ。
だから映画がつまらないということはないがやはり昨今の映画ではリアリティが物語の構築に寄与しているのは否定できないからだ。
そんなことを感じた。

けれどもこれからその世界観に浸ろうとして旧作をしっかり見ようとする気持ちに変わりない。安心して楽しめることは十分期待できると思う。
とにかく拍手を捧げたい。
チェックメイト

チェックメイト