誰かのことを知るのってすごく大変なことだよなぁ。
でもそれと同じくらい自分のことを知るのも大変なんだよな。
知ろうと思ったら真剣に向き合わなきゃいけないから。
主人公のグレッグはとにかく自己評価が低い。そして自分が傷付くことを恐れて学校でも人と深く関わろうとしない。唯一の友達のアールのことも「仕事仲間」と呼ぶ。
そのグレッグがガンで死にゆくレイチェル(同じ学校だけど友達ではない)との関わりで気付くものとは。
ラストのグレッグがレイチェルの部屋を見てまわるシーン。レイチェルととても濃密の友情を育んだはずなのに気がつかなったことがたくさん見つかってグレッグはどんな気持ちだっただろうか。
壁紙のリスと、切り抜かれた本が泣ける。
彼女のことをもっと知ろうとしなかった自分を責めると同時に、きっともっと彼女のことを知ろうと思っただろう。
先生が言ってたように、人が亡くなってからその人のことをもっと知るのはよくあることだから。レイチェルのことをたくさん知れば知るほど、グレッグの中でレイチェルがずっと生きていてくれるような気がした。そんなラストシーンだった。
レイチェルがめちゃくちゃイイ子。本当に可愛い。
捻くれてうがった価値観しか持てない思春期に救いになるのは、誰かに愛されているとか認められているって自分で気がつくことだと思う。
グレッグはレイチェルとの関わりの中で最後に気が付けたんじゃないだろうか。
気が付かせてくれたって意味ではあのイケイケのヘラジカ女子もいい仕事したよね。
予想通りと言えば通りだけど、やっぱり悲しいラストだったなぁ。
そんでも重たくなり過ぎない希望を感じる終わり方だったし、全体的にコメディタッチなのもよかった。でももうちょっとアールの存在感欲しかったなぁ。
あと先生が刺青バキバキなのヤバいでしょ笑。