ナオフェッサーX

ぼくとアールと彼女のさよならのナオフェッサーXのレビュー・感想・評価

4.1
劇場公開はスルーだったようですが、心の隙間を優しく埋めてくれるような良作でした。

難病の少女が出てくるとパッケージに書いてあったので、お涙頂戴モノだったら嫌だなぁと思ったのですが、主人公グレッグの少女への接し方と距離感が押し付けがましくなくて良かったです。

そして、そして、なんといっても最初から最後まで監督の映画愛が存分に感じられる作品でした。
主人公のグレッグは映画オタクという設定で自主制作映画を撮り続けています。
数々の名作のパロディ映画が登場するのですが、「ブルーベルベット」や「時計仕掛けのオレンジ」などなど、キュートで楽しくてセンスが良くて、毎回パロディ映画が登場するたびに心躍らせてくれました。

映画のパロディだけでなく、本編でも「卒業」」「スターウォーズ」やウディ・アレン風味を感じさせる箇所があったり、中でも監督自身が大好きなスコセッシ監督へのリスペクトが至る所に見られます。
何気にテレビに映っているのが「タクシードライバー」で且つ、スコセッシ監督のコメンタリーバージョンだったり。笑

嬉しいヒュー・ジャクマンのカメオ出演もあります。

心の浄化のお手伝いにどうぞ。