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ぼくとアールと彼女のさよならのchipのレビュー・感想・評価

4.2
TSUTAYAのオススメコーナーにありました。

他人となるべく深い関りを持たないでいたい高校生グレッグ、
特に何に一生懸命でもなくて目立たない存在でいたいような。
たった一人の友達アールとはパロディ映画を一緒に作る仲。
「テニスに死す」には笑った!

そんな彼が、白血病のレイチェルと関わることになる。
彼女と過ごした200日を超える日々。
始めは全くかみ合わない会話。
彼が「子供のころの父との思い出は、一緒にリスを数えたこと」と言うと、「そんなつまんないパパ、返品しちゃえば!」と彼女。爆笑するふたり。そんな彼女の部屋には「ウルヴァリン」のポスター!

彼とアールは、彼女のために映画を作ることになるけれど...なかなかうまくいかない。
でも、彼女に見せた作品を見て、涙が止まらなかった。。励ましのことばはなかったけれど、レイチェルへの思いがたくさん詰まった作品だった。
それを見るレイチェルの瞳が輝いていた。

ラスト、レイチェルの部屋で見つけたたくさんの物たち。
そこには彼が知らなかったレイチェルがいて...
彼と一緒に、また私も泣いてしまった。。。

「誰かが死んだあとも、その人を知ることがある。
自分が忘れなければ。」

グレッグの高校の先生が言った。

彼はこの日のことをずっと忘れないだろうな...
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