miumiu

ぼくとアールと彼女のさよならのmiumiuのレビュー・感想・評価

4.8
ずっと観たかった作品を初鑑賞。
2015年サンダンス映画祭グランプリ&観客賞受賞作。
これ日本ではDVDスルーだったんだ、もったいない…

原作小説があるらしい、原作者が脚本も担当。
どのスクールカーストにも属さず、目立たず無難にみんなと仲良くしていた(誰とも深入りせずにいた)主人公グレッグが、親に言われて、白血病を患った同級生レイチェルと交流することに。

泣かせる難病モノ? と思いきや、コメディタッチの、グレッグの成長ストーリー。
レイチェルの部屋のインテリアがとっても可愛い。
レイチェル役のオリヴィア・クックが可愛い。

スクールカーストに属さない代わりに、相棒のアールとともに、有名(?)映画のパロディ作品を撮る日々を送るグレッグ。
同級生から「レイチェルを励ますための映画を撮って」と頼まれたことから、どんな作品を作るか悩み始める。
パロディ映画の元ネタ知ってるともっと楽しめるんだろうな…
相棒アールは思ったほどはストーリーに絡んでこなかったけれど、めっちゃイイ奴。印象的。

コメディタッチの軽い雰囲気で話が進むから、特に重い感じじゃなく終わるんだろうな、と思ったら。
レイチェルのための映画が完成して見せる場面、なんてことない映像なのにジーンときてしまった… 泣ける…!
そしてこの映画を見せる場面がクライマックスだろうなー、と思いきや、最後の大オチでさらに号泣。
グレッグが慕う教師が中盤で語る
「いなくなった後でもその人のことを知ることができる」
という言葉。
視点によっては悲しいだけになりそうなラストに希望の光を当ててくれていた。

あまりに良くて監督のコメンタリーもイッキ見。
撮影、演出上の工夫や表現したかったことを惜しみなく語ってくれていて、こちらも満足だった!
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