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ぼくとアールと彼女のさよならのkiritoのレビュー・感想・評価

3.6
【コサージュ】

4月に2017年作品のアルフィンソ・ゴメス=レホン監督の「エジソンズゲーム」が公開される。
トム・ホランド、カンバーバッチ、ニコラス・ホルトといった豪華メンバーの作品であるが、me too運動事件の皮切りとなったワインスタインが関わっている問題作でもある。

そういうわけで監督作品の予習として手に取ってみた。

内容は一旦置いておくとすればTHE・オサレ映画だった。
独特のカメラワークもそうなのだが、学校の世界観の表現、レイチェルの部屋のインテリア等細部へのこだわりがみてとれる。

思春期の中で悩む少年。
当時の世界は学校という世界がすべてで、その中で無難に生きていくためには気をつかうもの。
その世界観を国や民族的に表現するナレーションからの入りが最高すぎた。

レイチェルは白血病と診断され、「僕」は母から励ましてくるように言われ、レイチェルの家に通うようになる。


「僕」とアールとレイチェルの一季節の甘酸っぱい切ない物語。
重くはないが、心に響く何かがこの映画にはある。


2020.1.15
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