ぼくとアールと彼女のさよならの作品情報・感想・評価

「ぼくとアールと彼女のさよなら」に投稿された感想・評価

NumaChan

NumaChanの感想・評価

4.9
絶望的な友情の日々の終わりは「ぼく」の新たな一歩を意味していた...のかもしれない。

何でビデオスルー扱いを食らったのか甚だ疑問な程、素晴らしい映画だった。
観終わってデッキからディスクを取り出した後も涙が止まらない現象が発生する程に余韻が残った。

主人公のグレッグは幼馴染のアールを友人とは呼ばず"仕事仲間"と呼ぶなど、他人と深い関係になるのを避けるような人物であった。
そんな彼が母親に命じられ、渋々同級生で母親の友人の娘であるレイチェルの所へ行った事から"絶望的な友情の日々"が始まった。
そんな日々が始まった事で少しずつグレッグの中で何かが変わっていった様子を非常に丁寧に描けており、その丁寧さのおかげで終盤に彼自身が始めて自分の意思で"無難じゃない"映画を作る部分やそれを観るレイチェルとグレッグのシーンが映えてきたのかなと思う。

グレッグが周囲に敵を作らないように振舞っていた事やアールと映画のパロディを作っていた事、レイチェルの映画を作る際、最初にビデオレター形式にしていた事も全てそれが"無難な事"だったからだと思う。
しかし、そんな彼が"無難な事"じゃない選択をしたのは、やっぱりレイチェルの存在があったからこそだろう。

物語の途中でちょくちょく挟まれるナレーションでなぜグレッグは「死なない」と言っていたのかは「死なないと思っていた」と劇中では言及されていたが、個人的には『グレッグの中のレイチェルはまだ生きているから』だと思う。
と言うのも、マッカーシー先生がグレッグに「誰かが死んだ後でもその人を知ることはある」というセリフの後に「こっちが忘れなければね」というセリフがあったからである。
もちろん、そのセリフの流れから額面通りに受け取る事も出来るが、『忘れない事=心の中で生き続けている事』と飛躍ではあるが、解釈する事も出来るのかなと。
俯瞰的・自己低評価・映画・後悔・青春


突き離されるような映画だけど温かいバランス力に長けた作品でした。
Chiarums

Chiarumsの感想・評価

3.6
前々からずっと観たかった作品。
病気で死にそうな女の子...というと妙に重くてお涙ちょうだい的なカンジかなぁ〜と思っておりましたが、へんにキレイ事なノリで描かれてなくティーンの目線らしく描かれているのがかえってリアルだった!

グレッグとアールのベタベタしない男の友情もさわやかだし、特にアールのキャラが絶妙なユルさがありながらも結構しっかり意見持ってるとこ好感持てるな〜^ ^

この映画ずっと観たかった理由のひとつにお気に入りの俳優さん、ジョン・バーンサルが出てるからっていうのがあったんだけど今作は若干期待ハズレ^^;
もう少し爪痕残してほしかった。
イカツイ風変わりな先生っていうキャラ頼みな感は否めませんでした。
あめり

あめりの感想・評価

5.0
ストーリー構成、カメラワークなど全てにおいて良かった。病気ものだけどお涙頂戴映画ではなく、男女の話だけど恋愛ものでもないのが良かった。最後の部屋のシーンが凄く好き。
白血病モノだけれど、お涙頂戴なラブロマンスとかではなくて、グレッグの成長を描いた青春映画としての性質が強い気がした
プロム行かなかったのかな
minorufuku

minorufukuの感想・評価

4.8

このレビューはネタバレを含みます

他人と深く関わることを嫌い、愛想笑いと適度な距離感でどこのグループにも属さず高校生活を送っている少年が主人公。
ある日彼は、母親から幼馴染の女の子が白血病を発症したと告げられる。母親に強制されて、疎遠になって久しい彼女と再会する主人公だが、最初はぎこちなかったものの対話をしてみると不思議とウマが合い、交流を深めていく。しかし、彼女の病状は次第に悪化していき…という話。

あらすじからはお涙頂戴の難病もののラブストーリーな印象だったが、全編はシニカルな笑いに満ちたコメディで、厳密には主役2人が恋に落ちるわけではなく、どちらかというと人生をかけた友愛のお話。お約束を敢えて外しつつも、しっかりまとめて観終わったあとは不思議な感動に包まれる作品となっている。

主人公は友人アールと名作映画の下品なパロディを作っているという設定で、そのためか主人公の無気力で冷めた視線で進む日常を、主人公自らがカット割りして語っていく構成となっている。難病のヒロインは、主人公たちが作る映画を気に入ってしまい、主人公はヒロインの友人の勧めもあり、初めてオリジナル作品を作りヒロインにプレゼントすることに。しかし製作が難航するうちにヒロインの病状は悪化し、完成したのは治療も諦めて彼女がホスピスに入った後になってしまう。このオリジナル作品の上映の場面は感動的。主人公の荒削りながら才覚あふれる作品を、ヒロインが死の直前に必死に目焼き付ける様子に、呼吸が止まるほど泣いてしまった。

ヒロインの死後のエピソードに繋がる細かい伏線が巧みで、歴史の先生の語る「死後にその人の意外な一面を知ることができる」と「ヒロインの幼少時のお気に入りのオモチャがハサミ」という逸話が最後に生きてくるのは見事だった。あとは、映画撮影が趣味の高校生の話のためか、くるくる変わるカメラのアングルが面白い作品だった。映画はもちろん折り紙などのアートワークも凝っている。

劇中のパロディ映画の数々がユニークなのも見どころの一つ。僕がもう少し名作映画に詳しくて英語が分かればもっと楽しめたかも。
さ

さの感想・評価

3.3
メインメニューの音楽好き
あきほ

あきほの感想・評価

3.4
とても日常的な学生時代って感じで、リアルやった。
死んだ人を、死んだあとに知る。生きてると見えないところもあるんかなぁ。。生きてるうちにいろんな形で自分を伝えたいなーっておもった。
かなしいはなしのはずやのにあたたかくて、二人のやり取りがおもしろくて、心暖まりました!
>|