てんさん

ワタシが私を見つけるまでのてんさんのレビュー・感想・評価

ワタシが私を見つけるまで(2016年製作の映画)
3.5
学生時代は友達は多かったし、彼女もずっといた。
運動神経も悪くなかったし、勉強は常に学内で上位だった。
でも、5年前くらいにふと思った。
これまでの学生生活、楽しかったけど楽しくなかった。

社会人になってせっせと働き、同年代と比べて高い給料を貰いながら、仕事帰りに知り合いと居酒屋で飲んで、バーや合コンで知り合った女の子と付き合った。
そして、社会人2年目にして悟った。
これからの40年間の社会人生活、今までと変わらず楽しいけど楽しくない生活が続いていくんだ。

交友関係は狭めたし、飲む回数も減らした。
彼女を作る余裕もなくなったし、学生時代の友人と会うのは年に1回程度になった。
こうなりたいという目標を達成するために、それ以外のすべては一旦脇によけることに決めた。

代償は大きかった。
こんなつまらない1日でいいのかと毎日後悔するし、女の子とどう話せばいいのかわからなくなった。
遊びの誘いを断るにつれ、自然と誘われることも減ってきた。

でも、得るものも大きかった。
悔しさや卑屈になる気持ちは、頑張る原動力に変えることができるんだとわかった。
環境を変えたら、友人の年齢層もガラッと変わった。
他人からのありがたみがわかるようになったし、感謝の気持ちを伝えることがいかに大事か身に沁みた。

今年、目指している目標に対して1歩進んだ実感があった。
このまま続けることができれば、いつか達成できるんじゃないかと思えてきた。
ひと呼吸おいて、少し周りを見てみようと思った。

そんな時に、この映画を紹介された。
うまく言葉に表せないけど、なんだかグッときた。
1人で生きることができるから、2人で生きられるんだとそう言われてる気がした。

マンションの1フロアごと借りて室内をバイクで移動できるまで、頑張ってみようじゃないか!!
てんさん

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